安全安心の鮮魚加工工場「若女食品」を見学(浜田)

鮮魚の加工で、徹底した安全管理、トレサビリティに取り組む企業があると聞き、工場見学をさせて頂きました。島根県西部、浜田は、カレイ一夜干し生産量で日本一、最近では、高級魚のどぐろなど、ブランド魚どんちっちで有名な日本有数の漁港です。そこに、ブランドあじをはじめ、鮮魚の加工で注目される企業「若女食品」があります。

鮮魚の加工というと、市場の横でまないたで魚を開いて・・・というイメージがありますが、ここでは徹底した衛生管理のもと、K値という、魚の新鮮さの科学的指標を用いて、鮮度や品質の管理を行っています。

実は、これお刺身として、食べることができます。私は7才の時から、今朝水揚げされたばかりの魚ばかりを食べてきた人間です。正直、これってどうなんだろうという印象もあったのですが、まだ生きているようなアジのたたきを食べてきた人間が、思わず、これおいしいと声を上げるほどの味と鮮度です。6月から7月にかけて、味の脂質含有量は高くなります。

特においしい時期のものということもあり、この寿司ネタ、ブランドどんちっちアジはものすごく厚みがあります。脂がのっているといっても、おいしさの脂ですので、ひつこくもなく、味わい深いのです。

若女食品の加工品を見ると、おつくり用、かのこ(寿司ネタ用)などがあります。この袋はまだ一般ユーザー向けには、管理の問題もあり、販売していないそうですが、みんな買って帰って、うちで、このお寿司を食べたいと言っていました。現在、都市のスーパーには、この若女食品の鮮魚加工を刺身や寿司として提供しているところもあります。

若女食品さんの安全安心への取り組みについて、いろいろとお聞きした後、品質管理室の担当稲垣さんに工場の案内をして頂きました。


実際の加工現場に立ち入ることはありませんが、外廊下から見学する人もちゃんとこうした帽子などの着用を行います。菌の流入を徹底して排除するためです。生で食べるものを扱っている企業の安全への姿勢、徹底したシステム・マネジメントは素晴らしいです。



製造業では当たり前の「5S」が、漁業や水産加工の現場でどれほど取り入れられているのかわかりませんが、こうした取り組みは、まだ多くありません。若女食品では、商品のトレサビリティにも取り組んでいます。トレサビリティとは、食品の生産、処理、加工、流通、販売等の段階で、仕入先、販売先、生産・製造方法の記録をとり、その情報を保管、追跡できることです。
浜田を離れて20年近く経ちますが、浜田にもこうした先進的企業があることを知り、とても嬉しいです。


※ちなみに、びーびーとはお魚のことです。子どもが使う言葉です。(注釈不要?これ標準語かな?)
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