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和の暮らしに生きる石州半紙・石州和紙(浜田・三隅)

浜田市三隅「石州和紙」とユネスコ文化遺産「石州半紙」

島根県浜田市三隅「石州半紙・和紙」
東京から飛行機で一時間半、萩・石見空港(益田市)から、浜田市へは車・電車とも、一時間弱。その中間にあるのが、浜田市三隅地区(旧三隅町)です。ここには、石州半紙、石州和紙があります。石州は「せきしゅう」と読みます。

ユネスコ 無形文化遺産 石州半紙
石州半紙は、ユネスコ無形文化遺産一覧表76件の一つとして、2009年に記載されました。今回、「石州和紙会館」にお邪魔し、その製作工程や作品などを見たり、和紙を使ったうちわづくりに参加してきました。

三隅 和紙会館
和紙の材料は、三椏(みつまた)、楮(こうぞ)、雁皮(がんぴ)です。その材料の違いも、実際の展示で見ることができます。

浜田市三隅 和紙会館
こちらの和紙の凹凸模様は水滴を落としてできるものだそうです。面白いですよね。

三隅 和紙会館
布のように見えますが、和紙です。

和紙の服 三隅 和紙会館
こうした洋服のかたちになったものもあります。実用的かとか、着心地とか、取扱いのしやすさやコスト面を考えると、こういうこともできますという事例かもしれませんが。

島根県浜田市三隅「石州和紙」
でも、このバッグはデザイン性も優れていて、買えるのなら、買って帰ろうかと思ったくらいです。フェアトレードで、バングラデシュのジュートを使ったバッグを製作販売しているファッションブランドの「マザーハウス」のように展開していくこともできるのではないかと感じますが、今は参考展示ということでした。

浜田市三隅 石州半紙・和紙 和紙会館
面白いと思うのは、やはり、こうしたインテリアデザインなどの分野。建材や照明の分野、店舗はもちろん、様々な企業用途での活用、特にオーダーメイド品の提供が可能ではないかと考えています。まあ、自ら販路開拓し、売り込んでいく姿勢が前提ですが、伝統工芸の現代での活用には、漆器で成功事例もあるが、戦略性が必要だと考えている。

ただ、今は、具体的な用途=ニーズを想定して作っていないようなので、原石としての可能性。店舗デザインなどで、オンリーワンの店づくり、トータルコーディネートなどの提案ができれば、販路もないわけではない。

三隅 石州和紙会館
単にモノを売る、置いておけば売れる(と思っている)ものを作っている発想から、そこへシフトし、ビジネスモデルを構築できれば、結構、でかい産業に化ける可能性がある。これは、ここだけの問題ではなく、地域資源活用に取り組む全ての地域に共通した問題点であるが、それをできた地域とできない地域で、地域の豊かさの格差は広がるだろう。

三隅 和紙会館
こうしたものも、今や、もう一度、リバイバルできる商材ではある。あとは、仕掛けていくかどうか。生かさないと、もったいない。いや、私たちは職人、伝統技能だから、そんなこといいんですよと言われれば、それまでだが、地域の産業振興として根幹の問題に入ってくる。もちろん、地域のやる気が大前提だが、金城の神楽衣装・面の技術、弥栄の西陣織の技術と併せて、私なら、これを文化振興ではなく、産業振興の重点戦略として推し進めるだろう。

三隅 和紙会館 印刷用の和紙
面白いと思ったのが、この紙。印刷できる和紙は、量販店でも見たことがあったが、こうした使い方ができる。

島根県浜田市三隅「石州半紙・和紙」
印刷したものを丸めて、ランプシェードにする。お気に入りの絵や写真で作れば、オリジナルの灯りがつくれる。(量販店のものも同様にできるかは?)

三隅 和紙会館 うちわづくり体験
さて、今回は、和紙を使った「うちわ」づくりに挑戦してみました。自分で和紙を染めて、その紙でうちわを作るのです。

和紙会館 三隅 うちわづくり体験
こちらは、葉っぱを配してデザインするタイプです。空いた空間には、自分で作った短歌を書き入れるそうです。

島根県浜田市三隅「和紙体験」うちわづくり
こちらが私の作品。ちょっと江戸っぽい。前回、輪島塗での失敗(先生の手直しをしてもらって、自分の趣味とは違うものになり、愕然としたこと)に懲りているので、もう少し白い部分をなくしたほうがいいという作家さんのアドバスをきっばり拒否。正解だった。(ちなみに、その時の失敗がこれねっ、ダサいでしょ?)

三隅 和紙会館 体験
ちなみに、これが見本で見せられたもの。好みの違いってすごいものがある。性別や年代の違いかもしれないが、もし、最後、これができたら、私死にます。いや、ゼッテー嫌だ!

三隅 和紙体験 うちわづくり
これも、ほら。なかなか、おしゃれ。

また、当然なんだが、遊んでいるように見えて、私はきっちり仕事目線で見ていたので、こうした体験学習の課題もここできっちりまとめました。(昨年秋から様々な体験リサーチをしていたので、それを入れてという意味ですが)今、各地で、こうした体験学習の取り組みがなされているが、それが売り物となり得ているものは極めて少ない。

それでいいというものもあると思うけど、そうでないものを作りたい地域向けに、秋以降、この体験講座の作り方講座を提供していく予定です。興味のある地域の方は、また、お声かけくださいませませ。

石州和紙 http://www.sekishu.jp/index.html
All石見 石見地域の情報 http://www.all-iwami.com/
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テーマ : 島根県
ジャンル : 地域情報

島根の西陣織工房で美肌きびそ絹糸タオル作り

浜田市弥栄村「渡文」~島根の風土と人と西陣織の出会い

京都に本店のある西陣織の会社渡文株式会社は、島根県浜田市弥栄村に工房を置いています。ここでは、西陣織の帯などのほか、キビソという絹糸を使った美肌タオルを作っています。今回、お忙しい中、工房の見学をさせて頂きました。

渡文 弥栄村工房 西陣織
弥栄の職人さんは、京都ではなく、弥栄村の方です。一人ひとりが他の人にはない技能を持ってお仕事されているそうです。島根の人は真面目で、辛抱強く、この仕事に向いているそうです。技能は年々上達して、他社では真似のできない、独自の織を習得されている方もいるようです。

渡文 西陣織 弥栄村工房
わかるでしょうか。この交差した織。すごいですね。浜田市の山間部には、弥栄のほか、神楽面や衣装を作っている金城、石州半紙・石州和紙を作っている三隅があり、実は、こうした物作りに優れた職人を多数有する「ものづくり」の底力を有しています。その技術は、建築インテリアデザインなど、もっと高度で広範な用途レベル、グローバルな可能性も含めて、活躍できると確信しています。

そういう意味で、もっと市場に打って出る気がいが、島根、特に石見地域に求められます。渡文さんの事例は、石見のポテンシャルを十分裏付けるものになっています。

島根県浜田市弥栄「西陣織」工房
これは夏帯だそうです。美しいですねー。これが島根で生み出されていること、潜在的には、生み出す力があること。それを顕在化する、そういう知識やノウハウ、スキル、プロデュースさえあれば、これが自分たちで作り出していけるし、市場に打って出る武器にもなるでしょう。

渡文 西陣織 弥栄工房
これが、この帯の設計図。このデザインから、職人が芸術的な帯に織りあげていくのです。

きびそ糸タオル 島根県浜田市弥栄村「西陣織工房」
キビソ糸というのは、生皮苧と書くそうです。繭から生糸を引き出す際、まず糸口を見つけますが、その時に繭の上層の糸にならない部分が取り除かれます。それを集めて糸にしたものが「キビソ」ということです。キビソには、絹たんぱく質が豊富に含まれているので、洗い上がりがしっとりするそうです。昔は製品にならないので、捨てられていた部分ですが、今、こうしたかたちで活用が進められています。

島根県浜田市弥栄「西陣織」工房
こうして職人さんが一つ一つ作っています。糸もごつごつしていますから、織るのも結構大変ではないかと思うのですが。

きびそ糸タオル 島根県浜田市弥栄村「西陣織工房」
お土産に、キビソ肌ともだちを頂いたのですが、戻ってネットで見たら、これが5,000円もして(小さなサイズは2,000円)驚愕というか、恐縮してしまいました。でも、おっしゃっていたように、これやっぱり、肌がすべすべします。よくお風呂用のナイロン製タオルとか、肌が弱いとすぐにかぶれたりしますが、全然そんなこともなくて。

ただ、女性が体を洗うなら、小さいサイズがおすすめ。高級品だし、キビソの成分を肌にすり込むということだから、成分がなくなるとその効果もなくなるので、切って使うと良かったかもですが、ほつれてしまうだろうし。次はちゃんと買おうと思いますが、その時は、小さいサイズにします。たぶん、美肌効果も含めて、2,000円でも十分費用対効果が実感できると思います。

こどものえきコタロウ
今回は、LWACこどものえきTVの取材も兼て、お邪魔しました。コタロウのレポートはこちらでご覧になれます。8月20日の北ケーブルテレビの放送でもちらっと紹介される予定です。

渡文株式会社 http://www.watabun.co.jp/
浜田市シティマップ 浜田市・弥栄の情報を見る

テーマ : めざせ 美肌!
ジャンル : ヘルス・ダイエット

石見の旅~島根芸術文化センター「グラントワ」

益田市~島根県芸術文化センター「グラントワ」
島根県益田市グラントワ
文化センター・・・通販会社?というネーミングがイマイチだが(センスなさすぎ)、建物のコンセプトは「美術館」と「劇場」が一体となった施設で、建物には石州瓦(せきしゅうがわら)が全面に使われています。カラーコンサルタントがいう色の法則と照らしても、中国地方はその緯度から、この石州瓦の色がとても映えます。本当に風土に合った色というのは意味があり、美しいものです。

島根県益田市グラントワ
建物の外も中も、この石州瓦の色で統一されています。ただ、この日は何の模しものもなく、館内はひっそりとして、駐車場もガラ空きです。大丈夫なんだろうか・・・。日本でも有数のハコモノ県です。これを有効に生かしてほしいと願うものです。

島根県益田市「グラントワ」
ミュージアムショップなどもあります。結構、これまで島根県西部(大田市以西の石見地域のことをいいます)にはないタイプ、洗練された文化施設として意義深いですが、でも、なんていうか、ちょっと中途半端。石見文化のセレクトショップ感がないのが悲しい。石見という文化への誇りと愛着が感じられない、というと言い過ぎか。でもハートがね、熱くならないんだ。人の心を動かす独自性がもっと欲しい。

ま、でも、東京のゲストを連れて来たら、少しは喜んでもらえる施設ではある。だからこそ、そこが欲しい。ここに来るために来ました。そういう客を作らないと、ここは地域に貢献できない。

島根県益田市グラントワ
外には、石見神楽から来ているのか。こんなモニュメント「おろち」がある。口に手を入れると・・・という話があったり、変なマスコットキャラクターがいるのも、ちょっとイラっとするが、まあ、子どもが遊ぶにはいいのかな・・・と思ったりするけど、やはり、もっと違うことにお金使うといいんじゃないかと思う。文化とは人を作ることだ。

島根県益田市グラントワ
この日(特別な模し物もなかったので)、グラントワで一番良かったのが、このワッフルセット。悲しいことに、浜田や益田にはおしゃれにお茶できるカフェがほとんど存在しない。この日は、友人とドライブして益田まで来てみたが、他になかったので、そもそも、ここにはお茶しに来たのですが、このセットは結構美味しかったです。1000円はしなかったと思う。

難を言えば、接客。単に物を運ぶウエイトレスという意識しかない、また、それをよしとしているところが外部委託なのかもしれないが、経営が甘い。ここは益田市の代表的観光施設でもある。自分がまちのホスピタリティを示す役割であることが全く意識されていない。味は良かったけど、餌やりに来ているんじゃない。特別な空間、時間を過ごしに来ている人たちを楽しませる、そういう意識を是非持って頂きたいと思う。

一人でもいい、島根の、益田のファンを作るんだ。そういう気持ちがないなら、こんな施設は何の意味もない。

島根県芸術文化センター「グラントワ」 http://www.grandtoit.jp/
Allいわみ 石見地域の観光情報 http://www.all-iwami.com/

テーマ : 島根県
ジャンル : 地域情報

萩・石見空港から飛ぶ、日本海絶景空中散歩

萩・石見空港発、日本海空中散歩、宍道湖、中海の絶景

萩・石見空港は、とても小さな空港。例にもれず、代表的な地方の赤字空港。只今、東京と大阪への一日一往復のみの運行。しかし、この航路は、日本海の絶景空中散歩を楽しめる知る人ぞ知る一便。東京便は、朝9時20分、石見空港のある益田を飛び立ち、まるで島根県の地図をなぞるように東へと向かいます。

萩・石見空港発、空から見る山陰絵地図
悲しいことに、わが故郷島根の東京での知名度はダントツの最下位。過去、東京のFMの番組では、島根なんて本当にあるのか?という過激な意見も出るほど、その場所も知らない人が多いわけですが、しかし、皆さん、飛行機に乗って、宍道湖、中海がある、松江市上空、島根半島の地図とこの風景を見比べて見てください。

萩・石見空港発、宍道湖、中海、空の絵地図旅
これぞ、日本地図!まさに、私たちは、今、生のグーグルマップを見ているのです。その特徴ある地形、そこにくっきり浮かび上がる宍道湖、中海。残念なのは、この夕景を今は見ることができないこと。この空中散歩を生かした石見プレミアムツアーの実現を密かにもくろんだりして。

ちなみに、今年7月のANA機とその機内サービスの一新により、石見空港にもプレミアクラスが運行されることになりました。通常の席でも、座席を進行方向を左にとれば、十分味わえますが、プレミアクラスでシャンパンや特製弁当などつけて楽しむというのもありでしょ。

CIMG7360.jpg
ただ、石見便って、他の空港便と違って、プレミア得割もないから、割高すぎて(4万円って、誰が乗るんじゃ。株主優待でもまだ高い)、今回は利用しませんでしたが、昨日の岡山便とかは、朝食付きだったし、利用して大満足でした。そういえば、朝シャンできたから、すれば良かったと後で思ったんだけど。そういうのもあり、特別弁当仕立てたーい。そして、乗る。そして、ツアー組むです。ビコーズ、空港売店はレストランに併合されて、朝食べるものが買えないという、負のスパイラル中。やー、機内サービス有料化で充実してて良かった。あやうく朝飯抜きでしたよ。

機上から見る富士山
しかも、この日なんて、富士山も見れたんです。富士山って、めちゃくちゃテンションあがります。うおーっ、富士山だ、なんてラッキー!雪を被ってないのが、ちょっと残念だけど、もう吉兆の象徴です。くーうっ、もう一気にアドレナリンが出まくります。

萩・石見空港 http://www.iwami.or.jp/airport/
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著書
水津陽子のプロフィール

水津陽子

Author:水津陽子
合同会社フォーティR&C代表・地域活性化・まちづくりコンサルタント。1998年経営コンサルタント・行政書士として独立開業。全国で講演、コンサルティング、調査研究、執筆活動を行っています。

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著書
トラブル解消、上手に運営! 自治会・町内会 お悩み解決実践ブック(実業之日本社) トラブル解消、上手に運営!自治会・町内会お悩み解決実践ブック」   日本人だけが知らない「ニッポン」の観光地(日経BP社)   著書
LINEトラベル.jP
国内旅行のナビサイト「たびねす」ナビゲーターやってます! たびねすナビゲーター水津陽子 2013年12月より、記事執筆中
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